飲み会の終わりに、レシートを見ながらスマホの電卓を出して、人数で割って、端数のところで毎回もたつきます。遅れて来た人がいたり、車で来ていてお酒を飲まなかった人がいたりすると、そこからまた計算をやり直す。たいした手間ではないのですが、そのたびに場が止まります。それをなくしたくて企画・開発したのが、自主制作のWebアプリ「ひとりいくら?」です。
やることは2つだけです。支払う金額と人数を入れる。それだけで、ひとりいくら払うかが大きく出ます。2軒目やタクシー代があるときは「支払いをもう1件足す」で何件でも足せます。端数をどこで切るかは1円・10円・100円・1000円から選べます。飲み会だけでなく、旅行の宿泊代のように金額が大きいときも同じ使い方です。
全員が同じ金額でなくていい場面のほうが多いので、人ごとに支払い設定を変えられるようにしました。「なし」「少なめ」「ふつう」「多め」、それでも合わないときは「金額を直接入力」。飲まなかった人を「なし」にすれば、その人の分は残りの人で分け直されます。立て替えた人を決めておくと、端数で出た差額はその人の分で調整され、「この人が立て替えました。みんなからお金を受け取ります。3,200円あまったので、この人の分から引きました」と画面に出ます。
いちばん考えたのは、説明書を読まずに使えることでした。画面には「比率」「重み」「端数処理」のような言葉をひとつも出していません。上から「1 支払う金額」「2 人数」「3 ひとりいくら払うか」と番号を振り、その順に進めば終わります。金額はいちばん大きな文字にして、飲んだあとの薄暗い店内でも読めるようにしました。文字と背景の明るさの差は、全部の組み合わせを機械で測っています。見た目を優先して、あえて基準に届かせていない箇所もひとつだけ残しました。
お金を集めるときのために、誰から受け取ったかを一人ずつ「支払確認:未/済」の印で残せます。結果は文章にしてコピーできるので、そのままLINEなどに貼れます。共有リンクを作れば、同じ画面を相手にも見せられます。リンクの中身はURLに入るだけで、サーバーには送っていません。名前も入るので、送る相手を確かめてから送ってください。
企画・UI設計・実装・テスト・公開までBRIDGEが担当しました。画面はフレームワークを使わないHTML・CSS・JavaScriptだけで、ビルド工程はありません。サーバーで計算していないので、データベースもありません。入れた金額も名前も、サーバーへは送っていません(共有リンクを作ったときだけ、その内容がURLの中に入ります)。一度開いておけば、通信がなくても開いて計算できます。押したときの音は音声ファイルを置かずにその場で合成していて、右下のボタンで消せます。動作確認は自動テストにしていて、計算・画面・文字の読みやすさ・公開後の本番を合わせて500件が通ることを確認しています。
生成AIは、実装と、テストの量産と、全画面の色の組み合わせを機械的に測る作業に使いました。何を作らないか、どの言葉を画面に出すかは人が決めています。
誰でも無料で使えます。会員登録もアプリのインストールも要りません。広告は入れていません。
ひとりいくら? https://hitoriikura.com/