FUKUGIYA Cafe & Restaurantさんは、北谷町・美浜のアメリカンビレッジ、川沿いに面した場所で営業されているカフェ&レストランです。自家製のバウムクーヘンやコーヒーとあわせて、県産の食材を使った食事メニューを提供されています。今回は「店舗の前を通りかかった方に、まず足を止めてもらう」ことを目的に、店舗入口まわりのサイン計画についてご相談をいただきました。

はじめにご提案したのは、入口まわり全体をどう見せるかというサイン計画です。海側入口のレンガ柱には木製フレームの大型メニューサインを、そばの木柱には「CAFE & RESTAURANT」「SUNSET BEACH」の矢印サインを配し、店舗単体の案内ではなく“この街の一部としてのFUKUGIYA”が伝わる構成にしています。パン工房側の入口アーチには、店名とサービス内容をアーチの形に沿った切り文字で回し、夜間は背面がほんのり光るバックライト仕様とする案を添えました。屋外かつ海に近い立地のため、ポスターは日差しや潮風による劣化を前提に、定期的に差し替えできる仕様で設計しています。

続いて、サインに掲載する料理写真の撮影を2日間かけて実施しました。当オフィスは撮影ディレクションを担当し、肉料理はコントラストの効いた陰影のある雰囲気、サンドイッチやドリンクは明るく爽やかなトーンと、メニューのジャンルごとに光の設計を変えながら、同じ撮影場所の中で撮り分けています。

ポスターのデザインは、アメリカンビレッジという立地に素直に寄せ、カジュアルで親しみやすいテイストにまとめました。商品名は英語を主役に、日本語を添えるかたちで構成し、観光で訪れる国内外の方にも「おいしそう」が直感的に伝わることを狙っています。店舗ロゴやメニュー表で使われているヴィンテージなブラシの質感を全体のトーンに取り入れ、写真を斜めに切り分けたレイアウトで、遊びとリズムのある誌面にしています。

最終的には、東側・西側・テラス側の3カ所、あわせて9面分のデザインを制作しています。柱ごとに縦横比が大きく異なるため、単純な拡大縮小ではなく、面ごとに構成を組み直しました。テラス側の柱は文字を使わず、撮影した写真だけで構成したギャラリーとして、厨房の手仕事やホールの空気が静かに伝わる面に。入稿データは外寸に合わせたトリムマーク付きで、アウトライン前後の2種をご納品しています。

本プロジェクトの商品撮影では、きりんカメラの安斉さんにご協力いただきました。限られた日程の中で、料理ごとにライティングを組み替えながら、狙いどおりのトーンに仕上げていただきました。この場を借りて、心より御礼申し上げます。

通りかかった方が思わず足を止めてしまう入口に。そんな景色を思い浮かべながら、一面ずつ組み立てていった仕事でした。

ご依頼主様のご紹介

FUKUGIYA CAFE の円形ロゴ
株式会社ふくぎや

北谷町美浜のアメリカンビレッジで、カフェレストラン「FUKUGIYA CAFE&RESTAURANT」を営まれています。バウムクーヘン専門店「ふくぎや」の直営店で、自家焙煎コーヒーと自家製パン、低温調理のお肉料理、そして看板商品のバウムクーヘンが楽しめるお店です。沖縄県産和牛と県産豚を使った特製ハンバーグや、オージービーフのローストビーフライス、今帰仁産黒糖を使った黒糖ローストビーフカリーなどが人気です。

〒904-0115 沖縄県中頭郡北谷町美浜9-12 アメリカンデポビルC館 1F
098-936-8838
https://fukugiya.com/

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