家にある家電が、あと何年くらいで買い替えどきなのか。考えたことはあっても、調べたことはありませんでした。
たいていは、壊れてから慌てます。冷蔵庫が止まった日に、その日のうちに次を決めることになります。比べて選ぶ時間がありません。
それを先に知っておくためのiPhoneアプリを、自主制作しました。内閣府の統計をもとに、家にあるモノの買い替え時期を数字で表示します。
作っているうちに、もう一段手前に分かれ道があることを知りました。
メーカーが修理用の部品をもっている期間には期限があります。その期限を過ぎると、
まだ普通に動いていても、壊れた日に買い替えるしかありません。
この「まだ動くのに、もう直せない」状態は、使っている側からは見えません。
登録したモノごとに、2本のバーが出ます。
・みんなが買い替える時期 ── 内閣府「消費動向調査」の平均使用年数がもと
・部品の入手期間が終わる時期 ── メーカーの公表値と業界規約がもと
この2つは別のことを言っています。しかも順番が入れ替わることがあります。
エアコンは平均使用年数が13.4年、部品の保有期間が9年。
買い替えを考えるより前に、メーカーが部品を持つ期間が終わっていることがあります。
このアプリでいちばん時間をかけたのは、数字をどう扱うかでした。
登録できるのは31種類。そのうち平均使用年数が分かるのは11種類、
部品の保有期間が分かるのは15種類、両方そろうのは6種類だけです。
残る11種類は、どちらも見つかりませんでした。
こういうとき、それらしい数字を置きたくなります。画面が埋まるからです。
しかしそれをやると、出典のある数字と、こちらが作った数字が同じ見た目で並びます。
その時点で、全部が疑わしくなります。
だからバーを出さないことにしました。
「この種類のモノには、公的なデータがありません」と表示して終わりです。
代わりに、手元の取扱説明書に部品の保有期間が書いてあれば、
自分で入力してバーを出せるようにしています。
それはその製品そのものの公表値なので、こちらの推測より確かです。
登録に必要なのは、モノの種類と「だいたい何年ごろ買ったか」だけです。
正確な日付もレシートもいりません。
本体のシールに書かれた「◯◯年製」からも登録できます。
アカウント登録は不要です。登録した内容が外部へ送られることもありません。
家にあるモノの一覧は暮らしがよく見える情報なので、預からない作りにしました。
企画・データ収集・設計・実装・デザイン・文言・App Storeへの申請まで、
BRIDGEの自主制作です。
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