琉球大学病院 感染症内科様より、「U=U(Undetectable = Untransmittable)」という考え方を沖縄県内に広めるための、啓発活動用ロゴデザインをご依頼いただきました。
U=Uとは、HIV治療により体内のウイルス量が検出限界値未満まで抑えられた状態では、性的パートナーへ感染させることがない、という国際的に確立された医学的知見を示す言葉です。この事実が正しく知られていないことが、検査や治療をためらう気持ち、そして陽性者の方々への偏見につながっている——そうした状況を少しでも改善したいという思いから、今回のプロジェクトが立ち上がりました。
ご依頼当初は、啓発ポスターやWebサイト、PR動画まで含めた包括的なご相談でしたが、年度内のご予算の都合もあり、まずは全ての土台となるロゴマークの制作からご一緒することになりました。
デザインは、沖縄をイメージさせるハイビスカスをベースに、パートナーや支える人々の「重なる手」をモチーフとしてシンボルマークに落とし込みました。花びらの一枚一枚が手のひらの形になっているのは、一人ではなく、支え合う関係性を表現するためです。また、葉の部分にはさりげなくハートの形を忍ばせています。ご確認いただく過程では、実際に啓発活動に関わる方々からのご意見も取り入れながら、慎重に仕上げていきました。
正しい知識が、検査へ向かう一歩や、当事者の方が安心して暮らせる社会につながっていくことを願いながら制作しました。

琉球大学病院は、沖縄県内唯一の特定機能病院として、質の高い医療提供と優れた医療人の育成に努めており、患者の立場に立ったサービスを心がけ、地域・社会に貢献することを理念とされています。また、西普天間への移転を控え、病院全体で質の向上と効率的な運営に向けた取り組みを進めているそうです。